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猫ちゃんとの生活の中で必ず、いつかは「お別れの日」がやってきます。
そうすると猫ちゃんを飼い主さんが看取るという必要があります。
- 何を準備しておけばいいの?
- 最期を迎えるときは、どのような様子になるの?
- 最期になにをしてあげるべき?
- 亡くなったあとは何をしたらいいの?
初めて看取るという方は、このような悩みや不安を抱えているのではないでしょうか。
猫ちゃんとの暮らしも、いつか終わりが来ます。
そのとき、飼い主さんが最期の瞬間までできる限りのことをしてあげたいですよね。
この記事では、老猫ちゃんとのお別れの時期が近づいてきた飼い主さんが知っておきたい
最期の看取りについてしっかりと解説していきます。
ぜひ、この記事を最後まで読んで参考にして、猫ちゃんとの残された時間を
大切に過ごしましょう。
目次
看取るとはどういうこと?
「看取る」とは、命の最期を見届けることです。
もともとは、そばにいてお世話をしたり看病することを示す言葉だったそうです。
最近では、命の最期の瞬間に立ち会うことを「看取る」といいます。
「看取り」にも正解はありません。飼い主さんが後悔しない看取り方でよいと思います。
猫ちゃんの寿命ってどれくらいなの?
猫ちゃんの寿命ってどのくらいなのか。これは室内飼いか室外飼いかで
少し変わってくるのですが、一般社団法人ペットフード協会では
「令和5年全国犬猫飼育実態調査」によると、
完全室内飼いの猫ちゃんの平均寿命は16.25歳。
基本的に7歳を過ぎると「シニア期」に入るのですが、シニア期を迎えてからも
長生きする猫ちゃんが増えてきています。また、家の外に出る猫ちゃんの
平均寿命は14.18歳。完全室内飼いの猫ちゃんの方がやはり外での
事故などに合うことも少ないので寿命も少し長いです。
ですがこれは平均的なので、長生きな猫ちゃんは20年ぐらい長生きする子もいますよ。
猫ちゃんが亡くなる前の様子は?
猫ちゃんとのお別れがくる前に、猫ちゃんがどのような行動をとるのか理解しておくと
猫ちゃんの旅立つ日までに飼い主さんがこころの準備と何をするべきなのかがわかります。
猫ちゃんが亡くなる前のサイン
猫ちゃんは本能の習性により、体調が悪くなったとしても表には出しません。
なので、家族が変化に気づきづらいです。
しかし、よく猫ちゃんの行動を観察していると「あれ?なにかいつもと違う」と
何かしらの次のようなサインが見えてくるので見逃さないようにしましょう。
- 暗くて静かな場所で過ごしたがる
- ごはん、水を摂取する量が減る
- 寝ている時間がこれまでよりも長くなる
- トイレを失敗する
- 食べていても太らない
- 大きな声で鳴く
- 飼い主にこれまで以上に甘えてくる
などの症状が出てきた場合は、猫ちゃんが最期の日を迎える時期がそう遠くはないでしょう。
飼い主さんは後悔しないように病院に相談する、家族でもこの先をどう過ごすかを
話し合って後悔のないよう十分に寄り添い、最期のお別れをしてください。
猫ちゃんを看取る準備
猫ちゃんに大きな病気が発覚して入院中だったり、何かしら治療中のとき
自宅で看取るか、動物病院で看取るかをしっかり家族で話し合いましょう。
動物病院での看取るメリットとしては、猫ちゃんに最後まで苦痛のない医療を提供してもらえるということです。
ですが、猫ちゃんが息を引き取る最期の瞬間に間に合わない可能性も高いというデメリットもあります。
自宅で看取る場合のメリットとしては、飼い主さんは猫ちゃんが息を引き取る最期の瞬間までそばにいてあげられること。
その間、しっかり撫でてあげたりありがとうの気持ちも伝えることができます。
初めての最期の瞬間に立ち会うとなると、猫ちゃんの容態の変化でうろたえてしまうことは当然です。
自宅で看取る場合は、獣医さんに最後はどんな症状が出ることがあるのかも聞いておくとよいでしょう。
猫ちゃんの看取り方
猫ちゃんが最期を迎えるというそのとき、飼い主さんは猫ちゃんとどう向き合うのか。
基本的には猫ちゃんが望む形で、飼い主さんはそれに合わせるのがねこちゃんには
安心して旅立つことができます。
- 静かな場所で楽な姿勢にしてあげる
- 感謝のことばを伝えよう
- 苦しんでいても見守る
- 遺体安置の準備をする
静かな場所で楽な姿勢にしてあげる
猫ちゃんの最期を看取るときにできることは、あまりありません。
それでも体を楽にしてあげることは、飼い主さんがやってあげらるひとつです。
- 静かな場所を選ぶ
- ブランケットや浅いベッドを用意する
- 猫ちゃんが過ごしやすい室温を維持する
- トイレや水飲み場は近くに設置する
- 横向けの姿勢にしてあげる
最期の時が来るまで猫ちゃんが寝たきりの日が続く場合は、
人間でもそうですが同じ体制をとり続けると床ずれを起こします。
ときどき寝方を変えてあげましょう。
そうすることで炎症を防ぐことができます。
感謝のことばを伝えよう
猫ちゃんは声と表情で飼い主さんの感情を読み取ることができるのだそうです。
なので、優しい声と表情で呼びかけると気持ちが伝わるはずです。
必ずしも最期の瞬間に立ち会えるとは限らないので、亡くなってから後悔のないように
今まで一緒にいてくれたこと、頑張って闘病したことに対してもありがとうを伝えましょう。
苦しんでいても見守る
必ずしも見守れ!ということはないのですが、苦しんでいても
飼い主さんが見守ってあげましょう。
何かしらの疾患を抱えている場合、つらそうにしたり、息苦しそうな
姿をすると思います。その姿を見続けるのは飼い主さんも辛いのですが
猫ちゃんは、もっと苦しい思いをしているので大好きな飼い主さんが
そばで見守ってくれることで安心します。
そして、トイレを失敗したり、嘔吐したりしてしまったときに
飼い主さんが掃除をする必要があります。
ですが、つらい姿や苦しんでいるところを見るのは、
やはり目をそむけたくなりますよね。あまりにも辛くて見ていられない
といった場合は、動物病院へ入院も検討するとよいでしょう。
とくに小さなお子さんにはトラウマになることもあるので
てんかんや吐血は見せないようにすることをお勧めします。
遺体の安置準備をする
最期の日が近づいてきたら、遺体を安置するための準備をしましょう。
次のようなものを用意しておくと、いざというときに慌てなくて済みます。
- ダンボールまたは棺
- ペットシーツ
- タオルまたはブランケット
- 保冷剤、ドライアイス
- ブラシ
- シャンプータオル
特に、棺と体を冷やすものは必要なものとなります。
段ボールは燃やせないので、火葬時には猫ちゃんの遺体を段ボールから出すように
言われる業者もあるので一緒に火葬したい場合は、棺をきちんと用意しておきましょう。
棺はネットでも販売されています。
猫ちゃんを看取った後にするべきこと
猫ちゃんを看取った後は、精神的にとてもつらい状態になります。
しっかりと家族で猫ちゃんとのお別れを告げて気持ちを落ち着かせましょう。
気持ちが少し落ち着いてきたら、猫ちゃんをお見送りする準備を始めましょう。
- 遺体をきれいにしましょう
- 手足を整えて納棺
- 火葬を行う準備
- お骨を供養する
- マイクロチップの登録解除
猫ちゃんが亡くなってすぐに火葬ができるわけではないので、
遺体を少しの間、保存する必要があります。
火葬後のお骨の供養についても家族でどうするのかを決めましょう。
遺体をきれいにしましょう
猫ちゃんが息を引き取った後は筋肉が緩み(弛緩)、
口や肛門から排泄物が自然と出てくることがあるので体をきれいにして保存します。
- シャンプータオルで汚れたところをきれいにします
- 毛並みをブラシで整える
- 口や肛門から体液が出る場合はコットンをまるめて詰める
亡くなってからも24時間以内は耳が聞こえるとも言われています。
きれいにしながら、「ありがとう」などのことばをかけましょう。
手足を整えて納棺します
猫ちゃんやわんちゃんの場合、死後硬直は2~3時間で始まるので
その前に手足をまげてあげましょう。棺に入れる時に入れやすくなります。
その後は下記の手順で納棺しましょう。
- 棺にペットシーツとタオルまたは毛布を敷く
- 猫ちゃんの遺体を横になるような姿勢で棺に入れる
- 遺体のまわりに保冷剤、ドライアイスを置く(お腹周りを多めに)
- お花や好きだったおやつを添える
- 保冷剤、ドライアイスが溶けたら交換する
夏場は気温が高くなるので、遺体の腐敗が進んでしまうのでしっかり保冷します。
冬場は温まりすぎない部屋に遺体を安置しましょう。
火葬を行う準備をする
猫ちゃんをきれいに納棺できたら、火葬をおこなう手続きをします。
火葬業者、ペット斎場に依頼をします。ネットで地域の斎場を検索すると
見つけられます。
問い合わせは業者によって違うのですが、基本的には日中に問い合わせて予約を取る
かたちになります。火葬のやり方によって、お骨が返却されない場合もあります。
お骨を供養する
個別火葬の場合は、お骨返却があるのでお骨の供養方法も2つ選択肢があります。
- 手元供養
- ペット霊園にお骨を納める
手元供養は自宅でお骨を保管することです。費用を抑えたい場合はこちらをお勧めします。
また、合同火葬という方法もあるのですが、これは他のペットと一緒に火葬されるので
お骨は飼い主さんの手元には返却されません。
ですので、お骨を手元で保管したい場合は個別火葬を選択しましょう。
自宅供養であれば、家族が見える場所にペット用のお仏壇もおすすめです。
マイクロチップの登録を解除する
猫ちゃんにマイクロチップを埋め込んでいた場合は、登録の解除が必要となります。
環境省のサイトで猫ちゃんの死亡届を提出し、登録解除となります。
この手続きによる手数料は発生しません。
マイクロチップを埋め込んでいた場合は、死亡届の提出は義務となります。
亡くなってから30日以内とありますので、気持ちが落ち着いてから手続きをしましょう。
まとめ
今回は、猫ちゃんを看取るについて紹介しました。
看取るということは、大切な猫ちゃんの猫生の締めくくりです。ポイントをおさらいしましょう
- 家族で猫ちゃんの最期の過ごし方について話をしましょう
- 看取るときは静かな場所で、楽な姿勢で過ごせるようにする
- 感謝の気持ちをしっかり伝える
- 猫ちゃんを看取った後の火葬方法についても決めておく
- 火葬後はお骨を供養する
看取ることは、飼い主さんが愛する猫ちゃんにしてあげられる最後のことです。
猫ちゃんとの楽しく幸せな日々もいつか終わりがやってくる。
その瞬間を後悔しないように、家族でしっかり最期の時までどう過ごすかを話し合ってみてくださいね。
猫ちゃんと飼い主さんが後悔のないお別れができることを願います。
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